うふふふふ~~
柴田先生から嬉しい連絡をいただきました~
私が筆頭著者の
「Use of Robotic Pet in a Distributed Layout Elderly Housing with Services:
  A Case Study on Elderly People with Cognitive Impairment:
分散型サービス付き高齢者向け在宅での Robotic Pet 利用の
試み:認知機能障害を持つ人のケーススタディ」

スライド4
←Journal of Robotics and Mechatronics(JRM)全体の論文の中で、ダウンロード件数が、9月は5位で、10月は3位
になっていました。 多くの方々に興味を持っていただけたようで、嬉しいです~~
ありがとうございました~~。

では、以下に論文の内容の概略を、日本語で、難しい言葉を使わずに説明しますね~~
なお、論文は論文は下記から無料でダウンロードできますよ~~。
https://www.fujipress.jp/most_dl/rb-dl2021_10/

研究のきっかけは??
ハッピーネットは、大曽根居住研究会で街づくりの活動をしています。
メンバーである「ゆいま~る大曽根」というサービス付き高齢者向け住宅さんが、

コロナ禍により、高齢者の方が外出できなくなり、認知機能障害のあった人が、
さらに悪化したりして、職員の負担も増えて困っているという話を聞きました。


これを聴いて、職員にパロトレーナー養成講座を受講してもらったうえで、パロの無料貸し出しをすることにいたしました。

認知症マガジン
←以前、ブログで紹介しましたが、これを論文化しました。
パロのいることで、入居者さんや職員に良い効果があったので、振り返り法でケーススタディとしてまとめました。







スライド2

←パロの触れ合いをした時に関心を示した10名のうち、継続してパロと交流が続いた3名を事例としました(黄緑色)。





パロの貸し出し期間は??
 3名の方は、パロを導入してすぐに、職員や家族も驚くほど、認知症の周辺症状等が改善がみられました。また、家族や職員の負担も軽減したんですよね~~。

良かった良かったと思って、パロをいったん返却してもらったら、
な、なんと・・・
1週間もしないうちに症状が悪化してしまいました~~。

3名の方のことを思うと、ずっと貸し出したかったのですが、パロの保有数には限界があるので、ハッピーネットの活動のない時期に貸すことにいたしました。
スライド3

結局、断続的に8か月間ほど貸し出しました。






何を使って、パロの効果を観察したの??
  ★ 認知症行動障害尺度短縮版: DBD-13(Dementia Behavior Disturbance Scale Short Version)
   
DBD-13
←選択肢:0 点(全くない)、1 点(ほとんどない)、 2 点(時々ある)、3 点(よくある)、4 点(常にあ る)
←得点が高いほ ど各種の問題行動の頻度が高いことを示し、得点が 低いほど頻度が低いことを示します。
←行動障害が全くな い場合は 0 点です。


 
★ 職員のレポート&職員へのインタビューをKJ法でまとめました~~
  KJ法って??
  看護学ではよく使うんですけど・・・
  初めての人にはわかりにくいかも・・・ 
 
文化人類学者の川喜田二郎(kawakita Jiro)が野外探 検での、観察記録をデータにまとめ、 「データそれ 自身をして語らしめる」ために 1960 年代に開発し た手法です。

心理学、看護学、英語教育などの様 々な分野で、質的データ分析方法として利用されてます。
  
分析方法
①テーマをあげる
②ワードをカードに書き出す。
③ワードをまとめ、小カテゴリーとする。
④小カテ ゴリーをまとめて、中カテゴリーを作る。
⑤中カテ ゴリーをまとめて、大カテゴリーを作る。
⑥最 終的に、これらの大中小のカテゴリー間の関係を矢 印で結び、下記に示す記号を使って関係性を明らか にしました。“→”は、因果関係や順序を示すものとし て、“⇐⇒”は、相互関係、相互補強を示すものとしました。


結果の一部を紹介しまーす
 DBD-13の総得点の変化
  スライド4

←論文の表をグラフに直しました
パロ有で総得点が減少し、パロ無しで上昇しました。
つ・ま・り・・・
パロ有で、行動障害が減少したことが示されました


KJ法で見えてきたこと
スライド6
←パロ有の時期に起こったこと

パロは認知症そのものを改善しませんし、加齢を止めるものではありません。だから、時間の経過とともにじわじわと状態は低下していきます。



スライド4
←No8の経過です。
パロ有で、頻回に見られた行動障害は減少しました。逆に、頻度の少ない症状が増加しました。
つまり、パロ有でも行動障害は完全に消失しないですが、頻度は減少することが示唆されました。


スライド6←パロ無の時期に起こったこと
. BPSDの悪化が生じ、 職員 の負担を増やしました。
また、パロのの不在による.パロ・ロスをもたらしました。また、加齢も加わり、. BPSDの悪化につながったことが推察されました。



スライド8
←職員がパロ導入から受けた影響

パロ導入にあたって不安はあったようですが、パロの効果が目に見える形で現れたので、他の職員もパロを受け入れてくれました


とはいっても、ケーススタディとしての限界がありますので、ご注意を

まとめ
  ★認知機能障害を持つ 3 人の事例では、PARO との 愛着形成の様子や、
  PARO 有無の時期で BPSD 様 の症状が変化すること、
 ★PARO 導入によりサ高住で の居住期間が延長された可能性があること、
 ★職員の 負担が軽減や癒されたこと、PARO に対する価値の 再認識などが
  明らかとなった。
 ★PARO との触 れ合いは、Sharkey らが提唱する CA の 10 の機能 のうち、
 「Affiliation (A)」、「Emotions」、「Play」の 機能を拡張することが示唆された。