柴田先生の講演内容の紹介 第3弾

🍒第2回フランス・パリ・サミット(2021年11月11日-12日)🍒
Global Partnership on Artificial Intelligence (GPAI) 
人工知能に関するグローバル・パートナーシップ」
サミット表紙








これまでの投稿
第2回パリ・サミット概要:人工知能に関するグローバル・パートナーシップ
柴田先生の講演内容 その1
 世界で活躍しているパロの紹介 ② パロの研修の様子 
柴田崇徳先生の講演 その2 パロのエビデンス

本日は、医療機器として活躍するパロの話を紹介いたしまーす

もともとパロは、アニマルセラピーの代替物として開発されたので、
開発当初から、医療機器として社会制度に組み込むことを戦略としてたんですよ~

この点、柴田先生は先見の明がありますよね~

ところで、パロが2002年2月に「最もセラピー効果があるロボット」として
ギネス認定され、2003年版ギネスブックで紹介されていることをご存知ですか

ギネス認定証
←ギネス認定証です。

















では、本題に入りまーす

アメリカでは、医療保険に組み込まれています
FDA









2017年度から、高齢者向け医療保険の「メディケア」で、
バイオ・フォードバック・セラピー(BFT)としてパロを使うと、
保険償還がされるようになりました。 

BFT・パロなんだかカッコいいですね~~

なお、保険償還される前に、2009年にFDA(食品医療薬品局)で、
人の脳に働きかける「バイオ・フォードバック医療機器(クラスⅡ)」
に承認されているんですよ~~。

日本は、無作為化比較試験のような臨床実験が進んでいないので、
医療機器ではなくて、介護ロボットなんです~~。

どんな時に保険適用されるかと言うと・・
認知症、パーキンソン病、PTSD、がん、脳損傷などの患者が、
うつ、不安、痛み、興奮(暴力、暴言、徘徊等の問題行動)、不眠などを診断され、
その治療のためにパロによるバイオ・フィードバック・セラピーが処方された場合、
メディケアなどの保険適用になった。

では、処方例を見てみましょう~
 スライド14
←パロハンドラー研修会で使っている資料です。

不眠症と診断された患者さんに、「BFTパロを寝る前に
1対1で20分間」という処方箋です。




処方箋
←講演会で紹介された処方箋の例
うつ病でBFT・パロをグループセッションで、20分、週に3回実施







コロナ前にアメリカに出張に行った人が、「パロを知っているか」と、住民に質問したら、「病院でよく使われている」と返事があったと教えてくれたことがありました。

また、パロの触れ合い体験をしていると、欧米の方は、「Oh!! PARO❤]と言って、近づいてきてくれる率が高いです。

欧米で定着しているというのは、あながち嘘ではなさそうです。


一方、日本人は、「これって売ってるの?」と尋ねてくる人が多いです。
ちょっと悲しいです。

ヨーロッパでは、医療機器化が進んでいます
ところで、イギリスのNICEガイドラインと言うものをご存知ですか

NICEとは、国立医療技術評価機構(National Institute for Health and Care Excellence)の略です。

NICEは臨床ガイドライン開発のためのロールモデルとして国際的に高い評価を受けているそうです。

このNICEガイドラインの認知症非薬物療法のRobotic Pet Therapyの項目で、

な、なんと

パロの論文と共に、高いエビデンスレベルとして書かれているんです~~

ネットで調べていたら、「英国ではNICEガイドラインが医療者、患者や医療政策といったあらゆる側面の意思決定に大きな影響を与えている」という記事を見つけました。
NICEガイドライン、英国の医療、国民、医療政策にまで浸透 | m3.com

今後、イギリスでの認知症非薬物療法として、パロが普及しそうですね~~

NICE
←NICEガイドライン
Robotic Pet Therapy







感想
アメリカでは、向精神薬に関しては薬剤錠数の制限があるので、アニマルセラピーのような非薬物療法が非常に活発です。パロの導入が早いのも、こういった文化的な背景が関係しているんだろうな~

次回は
最終回として、ロボットの倫理的な問題について、柴田先生の講演内容+追加情報を
ご紹介いたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。