2023年2月14日に栃木県宇都宮市にて「とちぎ福祉用具・介護ロボット展示会」(以下、展示会)が開催されました。展示会は大盛況のうちに終了したとのこと。うれしい限りです。
<今回の内容>
Ⅰ. ハッピーネットがこの展示会でパロの担当をすることになった経緯
Ⅱ. 展示会の開催状況
Ⅲ. パロについての感想
Ⅳ. マスコミでの紹介
Ⅴ. 主催者「とちぎノーマライゼーション研究会」とは
Ⅵ.介護ロボットの取り組みを始めた理由
Ⅶ. 3月末まで宇都宮で活躍する「パロ」
Ⅷ. 最後に
Ⅰ. ハッピーネットがこの展示会でパロの担当をすることになった経緯
ハッピーネットがパロの展示をするきっかけを作ってくれたのは、ハッピーネット関東地区担当理事の「柏木聖子」さんです。
Ⅱ. 展示会の開催状況
1.開催内容
主催:とちぎノーマライゼーション研究会
開催日時:2023年2月14日(火)10:00~16:30
場所:とちぎ福祉プラザ 多目的ホール&モデルルーム
展示担当:柏木聖子(ハッピーネット関東地区担当理事)
展示協力:(一社)ハッピーネット
パロ:ペット用パロ「夢ちゃん」 セラピー用パロ「コロンちゃん」
ポスターや資料の展示
【伊藤さんから】
展示会には33社が参加し、日頃見る機会が少ない福祉用具や介護ロボットを40製品以上展示し、来場した270名以上の方々に見て、触って、体験していただきました。中でもパロの夢ちゃんとコロンちゃんは大人気で常に人だかりができ、地元の新聞やローカルテレビの取材も受け、夕方と夜のニュースにも登場しました。
展示会には、開発者の柴田先生もサプライズで参加、「パロ」の名前の由来(パーソナル・ロボットの頭文字から)や、世界での活躍ぶりを教えていただきました。
【柏木さんから】
33社が出展し、40製品を試用体験できました。 平日にも関わらず会場には 県内外 から270名以上が来場しました。福祉施設の関係者、学生、 行政・教育機関の方、家族介護者、 地元メディアなどの方々が来られ、パロと触れ合ったり、熱心に質問をしてくれたりしました。介護現場へのICT テクノロジーに対する関心の高さ を感じました。また、ネパール、スリランカなどの介護の専門学生の方にもパロは人気でした。
来場者からは 「カタログや動画サイトでは、わかりにくい点を試せてよかった」などの感想を聞く事ができました。
夢ちゃんを抱っこする柴田先生とコロンちゃんを抱っこする柏木さん
【堀の感想】
介護ロボットやテクノロジーに対する関心が高まりつつあるのは大変うれしいことです。また、パロが一番人気だったとのことで協力してよかったなあとしみじみ思います。
Ⅲ.パロについての感想
伊藤さんと柏木さんからパロの感想をいただきました。
【伊藤さんから】
パロに会うたびに不思議な魅力を感じます。パロの効果はよくアニマルセラピーと比較されますが、生身の動物から受ける感覚とは「似て非なるもの」が、その魅力の正体だと思います。それはうまく言葉にはできない感情でもあり、人が作り出した、生命を持たない存在だからこその安心感なのか。ペットはいつもこちらを見ていて、何かを要求しているように感じてしまうし、私は常に「応えなければ」と意識してしまう。でも、パロを目の前にしてもその感覚は起きません。パロと向き合う心地よさには、こんな秘密があるのだと、私は感じています。
そんな魅力的なパロですが、 我が家の猫たちがパロよりも 魅力的だと思う事があります。 それは、お見送り&お出迎えを してくれる事(笑) 親バカですみません。
Ⅳ.展示会のマスコミでの紹介
とちぎTVと下野新聞で展示会のことが紹介されました。特に、テレビではパロのことがしっかりと紹介されたようです。ありがたいことです。
とちぎノーマライゼーション研究会は、2001年3月、介護保険が始まり福祉住環境への関心の高まりを受けて開室した「とちぎ福祉プラザモデルルーム」の運営を行う組織として、特定非営利活動法人という形でスタートしました。
障がい者や高齢者の生活支援を目的として、福祉用具の利用も含め住環境を生活機能に合わせて改善することの意義や考え方、方法論を普及することを会のミッションとし、福祉用具などの展示相談のほか、個別ケースでの住宅改修や福祉用具導入の支援、研修会への講師派遣や展示会などのイベント、全国レベルでの福祉用具関連委員会への参加、関連図書への執筆などの活動をしています。
NPO法人 とちぎノーマライゼーション研究会 (normalization.jp)
Ⅵ.とちぎノーマライゼーション研究会が介護ロボットの取り組みを始めた理由について
【伊藤さんより】
介護ロボットの取り組みをはじめたきっかけは、令和3年にテクノエイド協会を介して受けた国の事業「介護ロボット地域フォーラム」で、展示会とシンポジウムを開催したことです。この実績から令和4年度の「介護ロボットの開発・実証・普及のプラットフォーム」事業への参加を声かけいただき、この事業のひとつのイベントとして2月14日に「とちぎ福祉用具・介護ロボット展示会」を開催しました。
【堀より】
今後、とちぎ福祉プラザで介護ロボットのプラットフォームとして活動していくようですね。ハッピーネットもパロを通して、応援をしていけたらと思っています。
Ⅶ. 宇都宮で夢ちゃんの活動紹介(2月~3月末)
パロの夢ちゃんを3月末日まで柏木さんに貸し出しました。柏木家には、猫ちゃんが2匹いるので、夢ちゃんは、基本的に福祉プラザのモデルルームで過ごしました。下記は、2月末に伊藤さんと柏木さんから頂いた活動報告です。これらの活動を通して、栃木県でパロやテクノロジーに関心を使った介護に関心を持つ人が増えることを願っています。
【伊藤さんから】
今回、パロが宇都宮に来たのは、研究会を支援してくださる柏木さんの協力があったからで、夢ちゃんはすでに柏木さんのエスコートでデイサービスなどの福祉施設への訪問をしています。いずれの施設でも大人気、利用者さんだけではなくスタッフの方々にも癒しを届けているようです。
3月は、基本的にはモデルルームにご来場の方々にご紹介したいと思いますが、時々は柏木さんとお出かけすることもあると思います。またSNSにも登場してもらって、ご希望があれば「出前PARO」を行いたいと考えています。
【柏木さんから】
合計12か所、合計176名程の方と触れ合っていただきました。時系列で紹介をいたします。
ミヤラジのスタッフ5名、番組スポンサー、ゲスト2名にパロを紹介しました。
-4. 2月14日 とちぎ福祉用具・介護ロボット展 (前出)
展示会でのパロの認知度調査をしました。来場者全てに回答をしてもらえなかったですが、回答を得られた人は、次のようになりました。
パロ初めて:57名(60%) 名前は知っている:6名 (6.3%) もっと知りたい!:32名(33.6%)
(堀の感想)2017年~2018年にかけて、パロのふれあい体験時に認知率調査を実施した時には、37.3%の認知率でした。想像以上に、認知率が低いことにショックです。
No. 19-2 Proceedings of the 2019 JSME Conference on Robotics and Mechatronics, Hiroshima, Japan, June 5-8, 2019
-5. 3月6日 ケアパレス宇都宮
8月開所の特養 開設準備室に行き、 パロの資料を手渡し説明しました。
-6. TBC福祉教育センター
事務局、受講者、老若男女30名に触れ合っていただきました。
(20〜60代後半)
・パロの鳴き声が変化する事で、非言語によるコミュニケーションがとれた事が良かった、
楽しかった。
・パロが鳴くと事務局の誰かしか、「どうしたの〜?」とか「何?」など自然に声かけしてしまい、その度に自然に笑いが生まれて和やかな雰囲気になった。
・鳴き声を頼りにパロと触れ合い、子育て時代を思い出した。
・とにかくビジュアルの可愛さ。
・愛らしい仕草に癒された。
・すごい縫いぐるみだ。
・生き物より世話がかからず良い。
-7. 3月24日 茨城県日立市 特養 成華園
この施設はコロナ前はアニマルセラピーのボランティアを受け入れていました。
介護職員のリラックス効果への期待、また教育事業も行なっているので備品として導入を提案しました。(パロ資料お渡し)
特別養護老人ホーム 成華園 - 茨城県日立市 (seikaen-seiwakai.com)
-8. 3月29日 3TBC福祉教育センター
初任者研修のワークガイダンスで、受講生5名に紹介しました。
-9. さくら市でパロとお花見
-11 3月30日 宇都宮市まちづくりセンター
Ⅷ.最後に(堀より)
栃木県での展示会が成功裏に終了したこと、パロが大好評だったとのことで、協力した甲斐があったと大変うれしく思っています。 また、パロを活発に紹介してくださった柏木さんや伊藤さん、パロをかわいがってくださった栃木県の皆様に心よりお礼を申し上げます。
ハッピーネットは、パロが日本で定着しないことを悲しみ、パロの啓発活動や人材育成、調査・研究を(株)知能システムと協力して展開しています。なお、パロの販売はしていません。だからこそ、多くの人にパロのセラピー効果、パロの愛らしさや賢さを純粋な気持ちで勧めることができています。
次回は、5月25日(木)~27日(土)愛知県名古屋市吹上ホールにて開催される「ウエルフェア2023」でパロの展示を担当いたします。開発者の柴田崇徳博士もどこかで顔を出されるとのことです。
ご都合のつく方は、ぜひお立ち寄りください。私やパロ・トレーナーで皆様をお迎えいたします。
ウェルフェア2023 ~福祉・医療・健康の総合展~ | 【公式】名古屋市観光情報「名古屋コンシェルジュ」 (nagoya-info.jp)
もう1点!! パロ国際写真コンテスト開催中です。2024年のカレンダーにする写真を募集しています。皆様からのご応募をお待ちしております。
応募は
応募は、ハッピーネットHPより。
笑み筋体操ハッピーネット - 笑み筋体操 ハッピーネット! (emikin.com)
かなり長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。