ハッピーネットのblog

カテゴリ: アートとしてのパロ

こんにちは

まめ母ちゃんです

今年最後の記事となるのは。。。


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かわいいでしょ!!!

パロのお饅頭のお話です




イケメンのケアマネジャーと、和菓子屋職人さんの出会いから始まります。


イケメンケアマネジャーが担当している
利用者さんのお孫さんが
和菓子職人さんをされており、
毎月訪問すると店番をしていた娘さんと、利用者さんは和菓子を食べつつ
談笑されていました


ちなみにケアマネジャーは、毎月次の月の予定が書いてある「利用票」を持参し、
利用者さんと家族さんに確認をしてもらって、利用票に承諾していただくこと。
そして、ケアプランの目標等や課題についての達成状況、身体やメンタル等の変化はないか?など
お話をしながら確認していくのです


ご自宅で娘さんと過ごし、お孫さんが和菓子を作る姿を見つつ
その利用者さんは、ご自宅で最期まで過ごされました

娘さんも一生懸命ご自宅で、最期を看取られ
今まで駆けずり回った日々も、終わりを迎えました


イケメンケアマネジャーは、娘さんやお孫さんが
「ぽっかりと心に穴が開くだろうな」と「グリーフケア」で何をするのが良いのか
考えました(´・ω・`)

※グリーフケアとは、遺族の複雑で深刻な心の状態を理解して寄り添うことで、回復のサポートを
する取り組み。

そこで、ふと思い浮かんだのが「あざらしのお饅頭」
イケメンケアマネジャーも、パロのことをよく知っていたので思い浮かんだそうです。


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お孫さんに、「パロのお饅頭を作ってもらえないか?」と打診します。
お孫さんは快諾してくださり、パロのお饅頭が誕生しました

パロのお饅頭を見るたびに、お孫さん、娘さん、イケメンケアマネジャーも
みんなで、亡くなられた利用者さんとの思い出が蘇ることとなりました。

イケメンケアマネジャーは
「利用者さんが記憶の中で生き続けるパロ饅頭。娘さん、お孫さん、私にとって特別な思い入れのある
お饅頭です」と語ってくれました


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お店にまめすけと伺いました





さて、この誕生したお饅頭。
名前をどうするか?となりました。

ここでお願いしたのが、以前パロたちとソーシャルエンゲージドアートで仲良くなった
長野の施設で暮らす子どもたち。




いくつかこちらで名前の候補をピックアップし
子どもたちに投票してもらいました

映えある1位に輝いたのはこちら

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パロすけに決定




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イメージポスターもこんな感じで作ってみたりもしました。


ちなみにパロすけ饅頭は非売品なのです

ハッピーネットのイベント等の時に、特別にお願いして作っていただいています。

一度食べてみたい方は、ハッピーネットのイベントやセミナーにぜひご参加くださいませ




今年1年、
パロのファン、ロボファンの皆様に支えていただき
誠にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願い致します。
皆様、よいお年を



パロと視覚障がい児との触れ合い
数年前に、障がい児を対象としたアザラシ型ロボット「パロ」との
触れ合い体験をしたことがありました。

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←入口














FBアップ用

←中の様子。









視覚障がい児が多いとの情報を事前にいただきましたが、
子どもたちに、どうやって「パロ」のことを伝えたら良いのか、
かなり悩みました。

点字の案内が必要なのか???
視覚に頼らずにパロを理解してもらうにはどうしたらいいのか???

ネットで検索をしまくり、ソーシャリー・エンゲイジド・アート(SEA)
という概念を知りました~。
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もともとパロは、「アートとテクノロジーの融合物」として
開発されたロボットです。

海外では、美術館に展示されたりしています(エヘン)。

ということで、パロを芸術作品として捉え、
パロをじっくりと鑑賞してもらうことにいたしました~~

なお、ソーシャル・エンゲージド・アートについては、
後日、詳しく紹介しますね~~。
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ブログ用











一般触れ合い4










ところで、印象深かった視覚障がい児の子と
お母さんの話を紹介いたします。

その子は、カーペットに座わるなり、1体のパロを両手で抱きしめ、
顔をパロの胴体にうずめて、パロの頭を両足に挟んだ姿勢で、
長い時間、身動きひとつしませんでした。

パロもじーーと静止状態で、お母さんは隣で不安そうに座っていました。

時々、パロは寝てしまうことがあるので、「寝たのかな?」と思い、
近寄ってパロに触れてみました。

ところが、な、なんと。。
パロはぶるぶると全身を振動させていたんです~~。

お母さんに安心してもらおうと思い、
「ふたりで静かに会話をしているようですね」と伝えたところ、
お母さんは怪訝そうな顔をしました。

パロが振動していることを伝えて、触れてもらい、
改めて、「こうやって、二人だけで会話をしているんですね。」
と伝えたところ、お母さんは涙ぐんでいました。

周囲は騒がしいのに、そこだけ静寂に包まれているようで、
とても神聖なものを見ているようで、とても心が洗われました。

時間になったらその子はすくっと立ち上がって、黙って去っていきました。
私はその姿に圧倒されて、パロの感想を聞くのを忘れてしまいました。

でも、パロとその子が触れ合っている様子そのものが、アートだなあと
思った出来事でした。

ちなみに、自宅で我が家のCOCOに同じ姿勢で触れ合ったところ、
手足をじたばたして、「いやーーん」と鳴きまくり、
じっとしてくれなかったので、諦めました。

パロの触れ合い体験の活動をしていると、
こんな素敵な場面に出会うことができるので、
なかなかやめられません。

















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